東京メトロは28日、有楽町線の豊洲~住吉間と南北線の白金高輪~品川間の延伸事業について、同日付で国土交通大臣より鉄道事業の許可を受けたと発表した。
有楽町線の延伸事業は、豊洲駅から北進し、東西線の東陽町駅を経由して、半蔵門線の住吉駅に至るもの。建設キロは4.8キロで、総建設費は約2690億円を見込む。同線の整備により、東京東部・北部や千葉方面と臨海副都心とのアクセス利便性を向上。また、豊洲~住吉間の所要時間は現在の約20分から約9分へと短縮されるほか、東西線の木場→門前仲町間におけるピーク1時間あたりの混雑率を約20パーセント低減できるとしている。
南北線の延伸事業は、品川駅から白金高輪駅へ至る建設キロ2.5キロの路線。総建設費は約1310億円を見込んでいる。羽田空港へ乗り入れる京急線のほか、将来的にリニア中央新幹線が乗り入れる計画の品川駅を起点とし、六本木や赤坂などの都心部の利便性向上を目指す。同線の整備により、現在は約19分を要する品川~六本木一丁目間の所要時間は、約9分に短縮できるという。
両線の開業時期は、2030年代半ばを目標としている。