JR西日本は29日、京阪神エリアに設定している特定区間運賃の一部を見直すと発表した。
特定区間運賃は、競合する私鉄との運賃差の抑制を目的として設定した割安な運賃で、旧国鉄時代から計315区間を設定してきた。同社ではこれまで、消費税の引き上げを除いて運賃は改定しなかったものの、昨今の市場環境の変化から、一部区間の運賃見直しを決めたという。
変更対象区間は、普通運賃と通勤定期運賃の見直しが大阪~神戸間など34区間、6箇月通勤定期運賃のみの見直しが大阪~京都間など65区間。具体的な改定案は、大阪~神戸間の普通運賃が現行の410円から450円、1箇月通勤定期運賃が現行の1万2530円から1万3760円、大阪~京都間の6箇月通勤定期運賃が現行の8万780円から8万5320円など。なお、通学定期運賃の変更はないとしている。
特定区間運賃の見直し時期は、2023年4月1日を予定。JR西日本では、見直しにともなう詳細の取扱いについては、決まり次第知らせるとしている。