JR東海とJR西日本は7日、東海道・山陽新幹線の車内で「ビジネスブース」を試験導入すると発表した。
ビジネスブースは、通常の座席とは別に設ける個室タイプの設備。7・8号車間に設置し、室内にはテーブルやハイチェア、コンセントなどを整備。一時的な打ち合わせやウェブ会議、電話などで使用できる。利用時間は1回30分以内で、1グループ2人まで利用可。利用対象は7号車の乗客に限られ、座席の案内リーフレットに記載したQRコードからの予約が必要だが、予約が無い場合は直接利用も可能だという。
ビジネスブースの設置対象は、N700Sの3編成。該当車両の充当列車については、当日の朝にウェブサイトにて発表する。
JR東海ではあわせて、半個室タイプの駅待合室ビジネスコーナーの拡充も発表した。既に設置済みの東京駅、名古屋駅、新大阪駅ではこれを追加整備するほか、新たに品川駅、新横浜駅、京都駅の一部待合室にも整備。東海道新幹線の全ての「のぞみ」停車駅で利用できるようになる。
両社では、2021年に東海道・山陽新幹線のビジネス環境整備として、「のぞみ」7号車のビジネス向け車両「S Work車両」導入などを発表。あわせて、7・8号車間の喫煙ブースを終了し、今回発表した車内の「ビジネスブース」へ改造することも告知していた。
車内「ビジネスブース」サービスは、5月9日以降、順次提供を開始。当面の間は無料で利用できるとしている。