国土交通省東北運輸局は15日、JR東日本に対し、JR貨物が保有する奥羽線土崎~秋田港間の乗り入れにかかる特定(観光)目的とした第二種鉄道事業を4月19日付けで許可すると発表した。同区間の第二種鉄道事業は3年ぶりの許可となる。
今回の事業許可は、奥羽本線貨物支線の土崎駅を起点に、秋田港駅に至る1.8キロの路線になされたもので、その目的は、2022年度の秋田港に寄港するクルーズ乗船客向けなどの列車の臨時運行。2017年から2019年の間も、クルーズ船寄港時など、秋田港駅~秋田駅への交通アクセスや速達性向上などの課題解決に資する取り組みとして、秋田港クルーズ列車が期間限定で運転されていた。東北運輸局は、この取り組みを通じ、秋田市内や周辺地域の活性化に期待するとしている。
列車の運転期間は2022年5月13日から11月11日までの間で、運転本数は1日2~8往復程度、運賃は大人片道200円を想定。車両は気動車2両編成を使用し、秋田港駅では旅客設備として仮設乗降用タラップを2箇所に設置するとしている。