近畿日本鉄道は15日、国土交通大臣に対し運賃改定を申請したと発表した。
運賃改定率は、平均で17.0%。大人普通運賃は、3キロまでが現行の160円から180円に、11キロから14キロまでが同300円から360円などに値上げする。大人1か月の通勤定期運賃は、20キロが現行の1万5050円から1万7840円に、30キロが1万9120円から2万2670円などに改定となる。なお、特別車両料金・個室料金を含む特急料金、鋼索線運賃は改定しないほか、吉野線、湯の山線、鳥羽線、志摩線、けいはんな線での加算運賃は、現行からの変更はない。
今回の運賃改定は、新型コロナウィルスの新しい生活様式の浸透などの影響による利用者減少に起因するもの。健全な鉄道運営を維持するため、車両・設備の更新、バリアフリー整備、防災対策などの継続的な実施により、安全性・利便性を確保、将来にわたり公共交通としての使命を果たすことを目的に、運賃改定を決定したという。
運賃改定は、2023年4月1日に実施の予定としている。