JR西日本は18日、新幹線における自動運転の導入に向けた取り組みを発表した。
同社では、将来的に新幹線へ自動運転を導入することで、安全性や輸送品質向上、人口減少時代における持続可能な鉄道システムの構築を目指すとしている。同社では現在、自動運転機能の要素技術開発として、新幹線車両の自動加減速や定位置停止を担う制御装置、車両異常発生時の自動検知システムなどの検討を実施。2022年度より、実車を用いた試験に着手する。
実車試験は、北陸新幹線の白山総合車両所構内で実施。W7系12両編成1本を用い、運転士が乗務した状態で、車両の速度制御や定位置停止機能を確認し、機能評価や課題の抽出などを実施する。
新幹線の自動運転は、JR東日本が2021年に上越新幹線の新潟駅~新潟新幹線車両センター間にて実車による試験を実施。また、JR西日本の在来線では、2020年に大阪環状線で自動運転の実現に向けた試験を実施している。