総合車両製作所は19日、東京急行電鉄(当時)初代5000系「青ガエル」の先頭車両を、同社横浜事業所にて復原保存すると発表した。
5000系は、同社の前身である東急車輌製造が1954年から製造した車両。航空機由来の張殻構造(超軽量モノコック構造)と直角カルダン駆動方式を初めて量産化し、後の新幹線車両に至る日本の鉄道車両の軽量化の先駆けとなったという。今回復原するのは、1956年に製造されたデハ5015号車。1980年に改造のうえ長野電鉄に譲渡されたのち、1997年に廃車となった。該当車両は長野県内で保存されており、生まれ故郷への里帰りは約70年ぶりのことになるとしている。
総合車両製作所では、2022年から2023年にかけて移送、復原を進めるとしている。