京成電鉄は28日、新京成電鉄と株式交換契約を締結し、同社を完全子会社とすると発表した。
新京成電鉄は、これまでも京成電鉄のグループ会社として、鉄道事業における車両共同開発や資材共同購入、バス事業における共同運行といった連携を実施してきた。一方で、両社はともに上場会社として独立して事業を運営しており、経営資源の効率的な利活用や機動的な意思決定等が必ずしも十分ではなかったとしている。
また、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、両社は輸送人員の減少といった影響を受けている。両社はこの情勢下において、持続的な成長を実現し、地域に根差した企業としての社会的責任を果たすため、新京成電鉄が京成電鉄の完全子会社となることで、強固な協力関係の構築による企業価値向上を目指す。両社では、今回の完全子会社化により、千葉県北西部における事業基盤の強化や地域活性化、経営資源の相互活用による競争力強化や事業規模の拡大、スケールメリットを活かした効率的な協働体制の実現が可能になるとしている。
株式交換契約の効力発生日は、9月1日を予定している。