鉄道コム

JR東海、降雨・降雪下でのブレーキ性能向上に向け試験装置を導入

2022年5月16日(月)16時44分

JR東海は16日、東海道新幹線のブレーキ性能向上に向け、「ブレーキ総合試験装置」を小牧研究施設に設置したと発表した。

東海道新幹線
東海道新幹線

今回新たに導入した試験装置は、寒冷な雨や雪の降る環境を模擬できる装置。これらの環境下で強いブレーキを掛けた場合、車輪がレール上を滑走し、停止までの距離が長くなる場合があるという。そこで、試験装置において降雨・降雪下での走行を模擬し、様々な気象条件下で滑走を早めに収束させる性能の向上を目指す。

試験装置は、「粘着試験部」と「台車試験部」の2つの装置で構成される。粘着試験部は、車輪とレールの粘着に関する基本的な試験を実施し、ブレーキ部品の改良に活用。台車試験部では、粘着試験部で得た成果を基に、実際の台車やブレーキ装置を用いて検証する。また、本装置を用い、冬季に着雪しにくい車両構造の検討や、車両に付着した雪を落とす作業の機械化の研究開発も実施するとしている。

粘着試験部(イメージ)
粘着試験部(イメージ)
台車試験部(イメージ)
台車試験部(イメージ)

試験装置は、約28億円で導入。2021年6月より試運転などを実施し、2022年3月に本格稼働を開始した。同様の装置の設置は、鉄道業界では国内初だという。

2022年5月16日(月)16時44分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。