JR東日本、野村不動産などは18日、5社が連携して進めている、浜松町駅エリアの整備計画について発表した。
浜松町駅周辺では、世界貿易センタービルディングや浜松町ビルディングの建替事業といった大型再開発プロジェクトが複数進められている。同駅は羽田空港からの東京の玄関口としての機能も担っており、再開発の進展によって、今後さらなる利用者や就労人口の増加が見込まれているという。各社は計画の推進により、浜松町駅周辺エリアを広範的に接続する歩行者ネットワークの構築、浜松町駅の交通結節点としての機能強化を図り、利便性の高い魅力ある都市環境を整備するとしている。
浜松町駅北口エリアでは、JRの線路上に東西を繋ぐ自由通路を、2026年使用開始を目標として整備。駅北口の3階レベルに新たに整備する改札口から、竹芝・汐留方面、芝大門方面の各エリアを接続する歩行者ネットワークを形成する。
浜松町駅南口エリアでは、既存の自由通路に加え、新たな自由通路を整備。混雑緩和やバリアフリーへの対応を図るほか、浜松町2丁目エリアと芝浦エリアを結ぶ歩行者ネットワークを強化する。新規整備する自由通路は、2024年度の使用開始を予定。その後、既存の自由通路を改修し、2026年度に全面使用を開始する。
かつての貨物線跡地となる、JRの線路と旧芝離宮庭園に挟まれた用地には、竹芝・汐留方面と芝浦方面を接続する歩行者空間を整備。浜松町駅から芝浦プロジェクトにかけて庇を設置することで、雨に濡れずアクセス可能となる。
浜松町駅中央改札付近には、新たに中央広場や「ステーションコア」といった歩行者ネットワークを整備。JRや東京モノレール、都営地下鉄、バスターミナル、タクシーの各交通機関のスムーズな乗り換えを実現する。中央広場と同時に建設する世界貿易センタービルディング本館・ターミナルは、2026年の竣工を予定している。
このほか同駅については、東京モノレールが、2029年の竣工予定でモノレール浜松町駅の建替工事を進めている。