いすみ鉄道は20日、同社のキハ28形2346号車について、11月をもって定期運転を終了すると発表した。
キハ28形2346号車は、JR西日本より譲受し、2013年3月に同社線での営業運転を開始。国鉄キハ58系では最後の1両となった営業車両であることに加え、「レストラン列車」の車両として、観光鉄道の屋台骨である同社のエース車両として活躍してきたという。
一方、今後の使用継続には、全般検査の施行など、車両維持へ多額の費用が必要であることに加え、走行用エンジンや冷房エンジンの部品確保が困難なことから、今回の引退の判断に至った。今後も営業車両として使用するには、エンジンや付帯艤装の交換・新設工事が必要となり、これらに要する金額は、現在の同社運賃収入の年間売り上げを越える金額が必要になるとしている。
キハ28形2346号車の定期運転終了は、2022年11月27日を予定。その後も、2023年2月初旬までは、貸切車両などでの不定期運転を実施するとしている。いすみ鉄道は、引退後の車両処遇については現在検討を進めているといい、決まり次第発表するとしている。