JR東海は27日、東海道新幹線へN700Sを追加投入すると発表した。
N700Sは、2020年にデビューした新幹線車両。従来車に対し、安全性・安定性の向上や異常時対応力の強化、環境負荷の低減などを図っている。同社は今回、2023年度から2026年度にかけて19本の追加投入と、追加投入編成の一部仕様変更を発表した。
追加投入編成では、車いすスペースのコンセント位置を床面に近い位置から窓に近い位置へ変更するほか、多目的室の窓高さを変更し、車いす利用者の利便性向上を図る。また、アルミ部材リサイクル品の使用部位を拡大。従来は、廃車となった新幹線車両のアルミスクラップを、内装部品の一部へとリサイクルしていたが、今回新たに屋根の一部もリサイクル部材の使用範囲とする。
新たに導入する編成は、2023年度に2本、2024年度、2025年度に各7本、2026年度に3本の計19本を予定。工事費は約1140億円を見込む。