宇都宮市は3日、「芳賀・宇都宮LRT」の事業進捗状況について、工事の遅延により開業時期を見直すと発表した。
芳賀・宇都宮LRTは、宇都宮駅東口から芳賀町の本田技術研究所前までの間、約14キロを結ぶ予定の路面電車路線。「ライトレール (LRT)」と呼ばれる次世代型路面電車では、日本初の完全新規整備路線となる。
工事の遅延が発生しているのは、「野高谷町交差点」区間。同交差点は自動車交通量が多く、交通規制に伴う渋滞がを極力避けるため、規制の範囲を当初の計画から縮小していた。このため、同時並行での各種工事が難しく、作業日数を要しているという。同区間の工事完了は、3か月程度遅延した2023年の年明けを見込む。なお、その他の区間については、2022年内にすべての工事が完了する見通しだという。
芳賀・宇都宮LRTの開業時期は、当初は2022年3月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で遅延が発生。2021年1月に、開業時期を2023年3月へ繰り下げると発表していた。
宇都宮市は、今後の工事や開業のスケジュールなどについて早急に精査し、その結果をとりまとめ次第、改めて知らせるとしている。