鉄道コム

西九州新幹線のダイヤが発表、新在来線特急は「かささぎ」に

2022年6月10日(金)15時7分

JR九州は10日、西九州新幹線のダイヤを発表するとともに、在来線のダイヤを改正すると発表した。

西九州新幹線「かもめ」
西九州新幹線「かもめ」

西九州新幹線は、武雄温泉~長崎間を結ぶ新幹線。列車名は「かもめ」で、定期列車は1日あたり47本、1時間あたり片道1本(朝夕時間帯は2本)を運転する。47本中3本は新大村~長崎間の区間運転とするほか、7本は嬉野温泉駅および新大村駅を、12本は嬉野温泉駅を通過する速達タイプとする。

西九州新幹線の停車パターン
西九州新幹線の停車パターン

また、始発駅の武雄温泉駅では、在来線特急「リレーかもめ」と接続。同じホームでの対面乗換方式とする。新幹線開業後の所要時間は、博多~長崎間が最速1時間20分、新大阪~長崎間が最速3時間59分(いずれも乗換時間を含む)、武雄温泉~長崎間が最速23分となる。

片道1時間あたりの運行体系イメージ
片道1時間あたりの運行体系イメージ

新幹線開業後の在来線は、長崎本線特急列車の運行体系を変更する。博多~長崎間の「かもめ」は、「リレーかもめ」へと変更。門司港~博多~佐賀~肥前鹿島間では、在来線特急「かもめ」に代わる列車として、特急「かささぎ」を運転する。佐世保方面の特急列車は運行体系に大きな変更は無いものの、博多~佐世保間の特急「みどり」の一部列車に振り子式車両885系を投入。所要時間を最大9分短縮する。また、武雄温泉駅で新幹線と接続する「みどり」「ハウステンボス」の列車名を「みどり(リレーかもめ)」「ハウステンボス(リレーかもめ)」とする。

特急列車の運行体系
特急列車の運行体系
「みどり」に投入する885系
「みどり」に投入する885系

快速・普通列車では、長崎本線江北(肥前山口)~諫早間の運行体系を変更。肥前浜~長崎間は非電化区間へと変更し、同区間を中心に気動車列車での運転とする。気動車の運行は江北~諫早間を基本とし、一部列車は肥前浜駅で電車との接続となるが、肥前浜駅、諫早駅ともに対面乗換とし、利便性に配慮する。気動車列車の使用車両はキハ47形で、このほか長崎~諫早~小長井間ではハイブリッド車両のYC1系も一部列車で使用する。

江北~諫早間の運行体系
江北~諫早間の運行体系

駅関連では、西九州新幹線の新駅、嬉野温泉駅と新大村駅が開業。大村線では、新大村駅、大村車両基地駅が開業する。また、長崎本線と佐世保線の分岐駅である肥前山口駅は、江北駅に名称を変更する。

D&S列車では、新たな列車「ふたつ星4047」を武雄温泉~長崎間で運転。また、「36ぷらす3」は従来の博多~長崎間での運転を9月19日に終了し、ダイヤ改正以降は新たなルートで運行する。

ふたつ星4047(イメージ)
ふたつ星4047(イメージ)

このほかのエリアでは、特急「ソニック」臨時列車1本の定期列車化、鹿児島本線門司港~大牟田間の日中時間帯における運行体系変更、および同区間における日中時間帯の快速列車運転取り止め、博多・小倉エリアの一部列車削減などを実施する。

また、肥薩線の豪雨災害によって同線での運転を取り止めていたD&S列車「かわせみ やませみ」を、新たに豊肥本線で運転。熊本~宮地間で、土休日を中心に1日1往復運転する。

新ダイヤの施行日は、2022年9月23日(金・祝)。

2022年6月10日(金)15時7分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。