鉄道コム

JR西がうめきた新駅の導入設備を発表、自分専用の案内表示も

2022年6月15日(水)16時4分

JR西日本は15日、大阪駅の新地下ホーム「うめきた(大阪)地下駅」に導入する設備「デジタル可変案内サイン」「フルスクリーンホームドア」について発表した。

デジタル可変案内サインは、利用者の動きやニーズにあわせ、駅サイン(案内板)の表示を変更することで、スムーズな移動を実現するもの。同駅では、一対一の「One to One」、多数の利用者に向けた「Mass」の2パターンの内容を表示する。

One to Oneでは、利用者がデジタル案内版に接近すると、事前にスマホなどで登録した目的地の進行方向を、利用者ごとに異なるマークで表示する。Massでは、利用者の移動シーンや場所に応じた案内を、タイムリーかつ可変的に表示。ホーム階では、運行情報などのシステムと連携させることで、さまざまな種類の列車にあわせた案内をホームドアのサイネージに表示する。

デジタル可変案内サイン(One to One)
デジタル可変案内サイン(One to One)
デジタル可変案内サイン(Mass)
デジタル可変案内サイン(Mass)

フルスクリーンホームドアは、さまざまな車種に対応した、世界初のタイプだという。外観は、配線や駆動部などの設備を上部に配置し、扉部をスリム化することでホーム空間を創出。扉上や扉付近にサイネージを設置し、乗車位置や次列車などを案内する。

フルスクリーンホームドア
フルスクリーンホームドア

同駅では、開業時には特急「はるか」「くろしお」が乗り入れる予定で、2031年春開業予定の「なにわ筋線」の乗り入れも計画されており、入線車種が多様となることが想定されている。これらの多数の車両はドア位置が異なり、現在導入中の既存のホームドアや開発中の製品でも対応が困難となることから、同社は、車種に応じて自在に開口を構成出来るホームドアを開発した。

現在線を走る特急「はるか」
現在線を走る特急「はるか」

うめきた(大阪)地下駅の開業は、2023年春を予定している。

2022年6月15日(水)16時4分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 神戸市西神車庫廃止[2025年度初頭]
  • 東海道本線静岡エリアお客様サポートサービス導入[2025年6月ごろ]
  • リニア・鉄道館ドクターイエローT4編成展示開始[2025年6月頃]
  • 超電導リニアL0系 改良型試験車「M10」投入[2025年夏]
  • 舞浜リゾートライン二次元コード乗車券導入[2025年夏以降]
  • 東急大井町線各駅停車用6020系導入[2025年夏以降]
  • 伊予鉄道ICい~カードサービス終了[2025年9月]

鉄道コムおすすめ情報

画像

新型新幹線「E10系」開発発表

次期東北新幹線車両として開発。2027年秋以降に落成し、2030年度内に営業運転を開始。

画像

荷物輸送専用の新幹線

荷物輸送サービス「はこビュン」の専用車両。E3系を改造し、2025年秋に投入予定。

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

80000系で崩れた「伝統」とは

東武鉄道の80000系では、同社一般車のある「伝統」が崩れました。その理由とは?

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。