鉄道コム

JR東海、在来線車両の検査データ管理システムを2024年に機能向上

2022年7月21日(木)19時37分

JR東海は21日、在来線車両検修管理システム「アクロス」の機能向上について発表した。

「アクロス」は、在来線車両の検修実績や検査計画などを管理するシステム。これまでは、検修時に紙の帳票を用いてチェックし、検修結果も人の手で確認。結果データはその多くを紙で保管してきた。今回の機能向上によって、検修データの完全電子化を実現。タブレットやスマートフォンを導入することで、電子帳票や音声入力による記録を可能とし、全データを電子情報として蓄積する。また、検修結果の確認も自動判定化し、作業の信頼性や効率性の向上を図る。

検修データの完全データ化
検修データの完全データ化

また、今回の機能向上において、画像自動診断技術とLTE通信を新たに導入する。

画像の自動診断は、一部の車両部品の検査において導入するもの。タブレットで対象部品を撮影し、サーバーへ送信することで、画像を解析し、車両や部品の状態を診断。人による検査を画像診断に置き換えることで、信頼性や効率性の向上に繋げる。

画像自動診断技術の導入
画像自動診断技術の導入

LTE通信は、サーバーと各拠点を結ぶ通信網として活用。データや写真等の検修に必要な情報の共有に利用する。災害時など、臨時に遠隔地での検修が必要となった際においても、車両区などと同じように作業を進められるほか、現地状況のリアルタイムな共有を実現することで、指令等から現地への支援を可能とする。

LTE通信の導入
LTE通信の導入

「アクロス」の機能向上は、2024年10月を予定する。JR東海では、「アクロス」の検修データをすべて電子化することで、2022年に運用を開始した在来線車両状態監視システム「DIANA」とあわせて活用することで、メンテナンスにおける最適な検査項目や取替時期を追求するとしている。

2022年7月21日(木)19時37分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。