JR西日本は1日、同社地方機関などのスタッフ部門について、組織改正を実施すると発表した。
在来線では、金沢支社を除く各支社を「統括本部」傘下に再編する。現在の近畿エリアを統括している「近畿統括本部」は、同統括本部と和歌山支社と福知山支社を統合し、新たな「近畿統括本部」に再編。同統括本部傘下の組織は、現在の京都、大阪、神戸の各支社にかわり、改正後は「京滋支社」、「阪奈支社」、「兵庫支社」と、和歌山支社、「福知山管理部」となる。中国エリアについては、岡山、米子、広島の各支社を統合し、「中国統括本部」を新設。米子支社は同統括本部傘下の「山陰支社」とし、岡山支社、広島支社も同統括本部傘下となる。また組織改正にあわせ、現行の指令所9か所を、新設する「近畿総合指令所」「中国総合指令所」に編入する。
新幹線部門については、「新幹線鉄道事業本部」を再編。本社組織として「新幹線本部」、地方機関として「山陽新幹線統括本部」を設置する。
今回の組織改正は、経営の強靭化とともに地方共生の取り組みにより適応するために実施する。在来線の各組織については、鉄道運行に関わるスタッフ部門の機能を集約することで指揮命令系統を一元化し、スタッフ部門人材を育成しやすい体制を目指すほか、新幹線部門については、新幹線の安全性向上等を専属的に推進する体制を維持しつつ、中長期戦略を構築する体制を強化する。再編後の各支社は、地域共生や部門間連携、異常時への即応を担う組織と位置付ける。
組織改正は、2022年10月1日の実施を予定している。JR西日本では、2021年6月に本社スタッフ部門の組織を改正しており、今回の改正はこれに続くものとなる。