相模鉄道と東急電鉄は9日、「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線・東急新横浜線)の旅客運賃設定について、同日付で国土交通大臣に認可申請した。
新横浜線では、設備投資費用の回収を目的とした「加算運賃」を導入。相鉄区間では、大人普通旅客運賃は40円、通勤定期旅客運賃は1か月1520円など、東急区間では、大人普通旅客運賃は70円、通勤定期旅客運賃は1か月2620円などを、基本運賃に加えた額とする。予定する大人普通運賃(交通系ICカード利用時)は、二俣川~新横浜間が269円、海老名~新横浜間が384円、渋谷・目黒~新横浜間が358円、日吉~新横浜間が250円などとなる。
また、東急新横浜線の新綱島駅については、東横線の綱島駅と近接しているため、両駅から東横線・目黒線方面への運賃が同額となるよう設定する。加えて、定期券利用時は両駅を同一駅扱いとし、有効区間内に日吉~綱島間を含む定期券は新綱島駅で、日吉~新綱島間を含む定期券は綱島駅で、それぞれ乗降が可能となる。
相鉄はあわせて、IC通勤定期券の券面表示区間内に相鉄新横浜線の西谷~新横浜間を含む場合、相鉄本線の横浜駅でも乗降可能とするサービスの導入を発表した。サービスの名称は、決まり次第発表するとしている。なお、本サービスは、IC通学定期券や磁気定期券は対象外となる。
相鉄・東急直通線は、相鉄線と都心方面を直通する「神奈川東部方面線」の1つ。西谷~新横浜間の相鉄新横浜線、新横浜~日吉間の東急新横浜線の2路線で構成される。現在は「相鉄・JR直通線」として相鉄新横浜線の西谷~羽沢横浜国大間が営業しており、残る羽沢横浜国大~新横浜~日吉間は、2023年3月の開業を予定している。