小田急電鉄は15日、特急「ロマンスカー」の特急料金を改定すると発表した。
今回の改定では、料金の変更に加え、料金区分を現行の7区分から4区分に一部統合。改定後の特急料金は、新宿~町田間が大人500円(現行420円)、新宿~小田原間が同1000円(現行910円)などで、平均改定率は22.2%となる。また、本厚木~小田原間、相模大野~片瀬江ノ島間および新百合ヶ丘~大和間に設定している「特定特急料金」は、今回の改定を機に廃止。特急券を購入せずにロマンスカーに乗車した場合に加算する「車内特急料金」についても、350円(現行310円)に変更する。なお、小田原~箱根湯本間の特急料金は、現行の200円から変更しない。
また同社は、料金の改定に合わせ、「チケットレス特急料金」を導入する。MaaSアプリ「EMot」、スマートフォン専用サイト「EMotオンラインチケット」、「e-Romancecar」、「ロマンスカー@クラブ」にて発売する特急券が対象で、各区間とも特急料金を一律50円割り引く。
今回の改定は、座席指定制の特急専用車両による快適な移動サービスなどの維持を目的とするもの。同社では1995年以降、特急料金は消費税増税分の転嫁を除き据え置いてきたものの、2020年度以降の環境変化を鑑み、改定を決定したという。
特急料金の改定は、2022年10月1日を予定している。小田急電鉄は、チケットレス特急料金の導入等を通じ、非接触でスムーズに利用できるデジタル環境を整備するほか、利用シーンにあわせたお得なデジタル新商品の導入を検討していくとしている。