JR北海道は17日、新型通勤形車両「737系」を導入すると発表した。
737系は、キハ143形などの置き換え用として導入する車両。車体は先頭部を除きアルミ合金製で、乗降用ドアは1両あたり片側2か所設置する。側面は、優しさが感じられ、親しみやすく明るく若々しいイメージを持たせるため、「さくらいろ」をイメージした淡いピンク色の塗装を施す。先頭部は鋼鉄製で、黒色をベースとし、コーポレートカラーのライトグリーンや警戒色の黄色を入れたデザインとする。
車内はオールロングシートで、外観と同様に優しさが感じられるデザインとする。乗降ドアは淡いピンク色とするほか、座席は北海道内に咲く花をイメージしたドットをちりばめる。また、客室床面高さを低くし、乗降口のステップを廃止。キハ143形と比べて19センチの低床化を実現する。
車内には、中央部にフリースペースを設置するほか、苫小牧方の車両には車いす対応の大型トイレや車いすスペースを設置。バリアフリーに配慮する。
機器面では、主変換装置にハイブリッドSiCモジュールを採用。車内のLED照明採用とあわせ、消費電力の低減を図る。このほか、同社の通勤形電車では初めて、ワンマン運転に対応した機器を搭載する。
737系の導入本数は、2両編成13本の予定。2022年冬から2023年春にかけて順次落成し、2023年春より室蘭本線苫小牧~室蘭間で運用するとしている。