JR西日本は2日、在来線の特急料金を見直すと発表した。
指定席特急料金では、大阪環状線、阪和線、関西空港線などに導入している割安な「B特急料金」を、「A特急料金」に統合し廃止。見直し後の通常期料金は、50キロ以内が1290円(現行1190円)、50キロ以上100キロ以内が1730円(現行1520円)、401キロ以上が3490円(現行3060円)などとなる。あわせて、特急用定期券「パスカル」の特急料金相当額も変更する。
あわせて、一部区間で設定している「おトクな特急料金」(特定特急料金)も変更。岡山~児島間または同区間とJR四国内にまたがる場合に適用する50キロ以内の自由席特急料金を760円(現行560円)、博多南線博多~博多南間の特急料金を130円(現行100円)などに、それぞれ値上げする。なお、博多南線の通学定期券料金は従来通りに据え置く。
また、岡山~新下関間の山陽新幹線停車駅では、新幹線と在来線特急列車を乗り継ぐ場合に適用してきた「乗継割引」を廃止する。あわせて、JR四国においても、同社線内の在来線特急列車と山陽新幹線および「サンライズ瀬戸」を直接乗り継ぐ際の乗継割引を廃止するとしている。
今回の料金見直しは、新型コロナウィルス感染症の流行にともなう厳しい経営状況の長期化や、デジタル化の進展といった社会の変容を踏まえて実施するもの。新体制の料金は、在来線特急料金が2023年4月1日購入分から、乗り継ぎ割引が同日乗車分からの適用となる。また、JR西日本~JR四国に跨る場合の特定特急料金の廃止は、2023年春のJR四国運賃改定に合わせての実施を予定する。JR西日本は、料金見直しの詳細について、決まり次第告知するとしている。