鉄道コム

広島電鉄が市内線運賃改定、190円均一エリアは220円へ

2022年9月6日(火)18時29分

広島電鉄は6日、広島市が国土交通大臣に対し、広島電鉄の運賃改定を含めた「広島市地域公共交通利便増進実施計画」の認定について申請したと発表した。

広島電鉄の車両
広島電鉄の車両

運賃の改定は、均一運賃区間となる市内線が対象。本線(白島線以外の区間)、白島線とも、現行運賃より30円値上げする。改定後の大人普通旅客運賃は、本線が220円(現行190円)、白島線が160円(現行130円)。宮島線のみの運賃は対象とはならないものの、市内線と乗り継ぐ場合に適用する「鉄軌道連絡割引」は、一部区間が改定対象となる。

運賃改定の対象エリア
運賃改定の対象エリア

運賃改定にあわせて、同社は定期券「広島シティパスワイド」と乗車券「デジタルシティパス」を新たに発売する。「広島シティパスワイド」は、従来の「広島シティパス」より利用範囲を拡大したもの。従来の190円均一区間に加え、宮島線の一部区間なども利用可能となる。「デジタルシティパス」は、220円均一区間が6時間乗り放題となる乗車券で、デジタルチケットサービス「MOBIRY」にて発売する。このほか、既存の「広島シティパス」についても、運賃改定によるバス均一運賃エリア拡大にともない、利用エリアを拡大。あわせて、「どっちもパス」、「エリアフリーパス」の一部などは廃止する。

「広島シティパスワイド」利用エリア
「広島シティパスワイド」利用エリア
「デジタルシティパス」利用エリア
「デジタルシティパス」利用エリア
運賃改定後の「広島シティパス」利用エリア
運賃改定後の「広島シティパス」利用エリア

今回の運賃改定は、人口減少や少子高齢化、新型コロナウイルスの影響による公共交通の利用者減少を受け、事業者や交通モードの枠を超えた「路線バス・電車共通のサービス」実現を目指すもの。市内線の運賃を値上げする一方、路線バスでは従来の190円均一エリアを拡大し、一部区間の値下げを含む220円均一エリアとすることで、利便性の向上を図る。

運賃の改定は、2022年11月1日(火)を予定する。

2022年9月6日(火)18時29分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

高崎・盛岡に新型気動車

ハイブリッド気動車「HB-E300系」2025年度下期デビュー。八高線や釜石線などに投入。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。