JR北海道は14日、国の鉄道・運輸機構と北海道による助成・補助制度を活用したH100形を導入すると発表した。
H100形は、同社が2020年に運用を開始した電気式気動車。老朽化したキハ40形の代替として、函館本線や宗谷本線などへ投入している。
今回導入するH100形は4両。いずれも北海道高速鉄道開発が取得し、JR北海道が無償貸与を受ける形で導入する。各車両には、「釧網線」「花咲線」「石北線」「富良野線」のラッピングをそれぞれ施し、運用線区の特色をアピールする。内装は、観光列車での使用も想定したものに変更。座席シート生地は、タンチョウやエゾマツといった、北海道の自然や風景をイメージした絵柄とする。また、ボックスシートには脱着式テーブルを追加するほか、吊り手は木材を使用したデザインに変更する。
定期列車での運用区間は、釧網線、花咲線のラッピングが根室本線新得~釧路間など、石北線、富良野線のラッピングが宗谷本線旭川~名寄間、石北本線旭川~上川間など。このほか、観光列車での運転も予定する。
JR北海道では、今回発表した4両のうち、釧網線、花咲線のラッピング車両について、10月末に運用を開始する予定。また2023年度には、室蘭線、日高線、根室線、宗谷線のラッピング車両も導入するとしている。