西日本鉄道は21日、鉄道駅におけるバリアフリー設備の整備推進を目的に、運賃加算を実施すると発表した。
加算額は、普通運賃で大人10円、通勤定期券で大人1か月370円などを予定しており、子ども運賃については、加算後の大人運賃の半額(10円未満切り上げ)となる。なお、通学定期券は、加算の対象に含まれない。加算の対象路線は、天神大牟田線(太宰府線、甘木線含む)、貝塚線。これによる年間徴収額は、5億9400万円を見込む。
同社では現在、エレベーターなどによる段差解消、LCD案内表示器、内方線付点状ブロック、バリアフリートイレなどのバリアフリー設備の整備を進めている。加えて、今後2025年度末までに、西鉄福岡(天神)駅の全乗降ホームへのホームドア設置、車両のフリースペースのバリアフリー基準適合化なども予定。総整備費用は42億6100万円を見込んでいる。そこで同社は今回、国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、加算料金を設備整備に充てることとした。
加算料金の収受開始日は、2023年3月27日を予定する。西日本鉄道は、料金の詳細について、決まり次第同社ウェブサイトなどで発表するとしている。