伊豆箱根鉄道は21日、旅客運賃を改定すると発表した。
運賃の改定率は、通勤定期券が24.0%、通学定期券が10.1%、定期外が10.3%。改定後の大人普通旅客運賃は、3キロ以内が160円(現行140円)、9キロ超10キロ以内が310円(現行280円)など。大人用の1か月通勤定期旅客運賃では、3キロ以内が5090円(現行3700円)、9キロ超10キロ以内が1万2260円(現行9870円)などとなる。
今回の運賃改定は、新型コロナウイルス感染症の影響による収支状況の悪化などを鑑みたもの。同社では1995年10月以降、消費税率の変更を除き運賃水準を据え置いてきたが、鉄道輸送の安全安心の確保と利便性の向上、鉄道事業の経営健全化を目的に、運賃の改定を決めたとしている。
運賃改定時期は、駿豆線が2023年4月1日、大雄山線が2024年春を予定する。伊豆箱根鉄道は、路線による実施予定日の違いについて、過去3年間における各線での収支実績の違いなどを考慮したとしている。