JR九州は24日、「SL人吉」をけん引する8620形58654号機について、2023年度限りで運行を終了すると発表した。
58654号機は、1922年11月に落成した蒸気機関車。1975年に廃車され静態保存されていたが、1988年に「SLあそBOY」として復活。以降、2005年から2009年にかけて故障のため一時的に引退していたものの、JR九州唯一の動態保存SLとして活躍してきた。
同社は58654号機について、落成から100年を超えて老朽化が著しいことや、部品調達やメンテナンスを担う技術者の確保が難しくなっていることから、2024年3月ごろでの同機の運行終了を決定した。2023年度の運行計画やイベント等については、決定次第発表するとしている。