京都市交通局は25日、地下鉄烏丸線ホームの列車案内表示器を順次更新すると発表した。
更新後の列車案内表示器は、先発列車の行先と列車の現在位置のほか、次発列車や発車時刻、駅のナンバリングの表示に対応。フルカラー液晶方式を採用し、言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語で表示する。なお、現行の列車案内表示器は、3色LED方式で、先発列車の行先と現在位置を、日本語と英語の2か国語で表示している。
今回の更新を機に、改札口付近にも列車案内表示器を新設する。聴覚に障害を持つ利用者などの意見を反映したもので、改札口付近でも文字による情報を発信し、利便性の向上や災害時等における情報発信の強化を図るとしている。ただし、近鉄線との共同使用駅である竹田駅は、設置の対象外とする。
また、更新にともない、一部の駅では視認性を考慮しながら列車案内表示器の配置を見直す。北山駅では現状の6台から2台減らした4台体制とする一方、四条駅では北階段下に1台増設し、現状の4台体制から5台体制に変更する。
今回の更新の背景には、現行の列車案内表示器の老朽化などの事情があるという。補充部品の調達が困難であるなど、維持管理が難しくなってきていることから、更新を決定したとしている。
更新後の案内表示器は、2022年11月に九条駅での供用開始を予定する。以降、2024年3月までに烏丸線各駅での供用を順次開始するとしている。