JR各社は26日、シーズン別の指定席特急料金の見直しと、グリーン車等へのシーズン別料金の適用を発表した。
2022年現在、JR東海、JR西日本(北陸新幹線を除く)、JR四国、JR九州の新幹線および在来線特急指定席では、料金を「通常期」のほか、通常期より200円増しの「繁忙期」、200円引きの「閑散期」の3段階で設定している。各社では今後、利用が特に多いゴールデンウイークやお盆、年末年始の期間中に、通常期の400円増しとなる「最繁忙期」を新たに設定。4段階の料金設定とする。
あわせて、各料金の設定日も変更。秋の週末などの利用が多い時期に繁忙期を設定する一方、通常期や閑散期の適用日を拡大し、最繁忙期や繁忙期の適用期間前後も対象とする。2023年度においては、最繁忙期を18日設定し、現行制度より繁忙期は13日、通常期は30日減少する一方、閑散期は25日増加する。設定日は、年度ごとの曜日配列やそれにともなう利用動向に応じ、毎年見直すとしている。
最繁忙期については、JR東日本、JR北海道の各社新幹線と、JR東日本の在来線特急、JR西日本の北陸新幹線で、2022年度に導入。今回、残るJR各社も追従する形となった。
シーズン別料金の見直し対象は、特急「踊り子」「ふじさん」を除くJR東海、JR西日本、JR四国、JR九州の各社在来線特急および新幹線。なお、西九州新幹線およびJR九州の在来線特急は、従来通り閑散期の適用はない。また、今回の変更にあわせて、特急「ふじさん」はシーズン別料金の適用を廃止する。
JRグループはあわせて、グリーン車および寝台車へシーズン別料金を適用すると発表した。普通車指定席の利用時と同様に、通常期より閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しとなる。対象は、通年同額料金となっているJR北海道、一部のJR東日本の在来線特急を除く、JR各社の新幹線および特急列車。また、西九州新幹線およびJR九州の在来線特急では、閑散期の適用はない。
新たな料金は、2023年4月1日乗車分より適用する。