川崎車両は27日、ニューヨーク市交通局向けの地下鉄車両「R211」640両の追加受注が内定したと発表した。
R211は、ニューヨーク地下鉄の近代化、利用者の継続的な増加ならびに旅客サービス向上を目的に、既存の地下鉄電車の置き換え用として導入している新型車両。今回の追加受注は、同社が2018年に受けたR211製造のベース契約(535両)に付随するオプション契約によるもの。これにより、R211の受注総数は合計1175両となる。追加分の契約金額は約17億米ドル(約2581億円)で、契約総額は約32億米ドル(約4674億円)にのぼるという。
なお、R211の製造契約は、今回の640両以外にも、最大437両の付随オプションが残されている。これがすべて行使された場合、生産総数1612両、受注総額は約41億米ドル(約5973億円)と、同社の鉄道車両案件としては過去最大級の規模になるとしている。
追加分の640両は、2025年から2026年にかけて納入を予定している。