JR西日本は18日、2025年の開催を予定する大阪・関西万博に向け、万博アクセス輸送の取り組みを発表した。
JRゆめ咲線においては、万博来場者数を踏まえ、1時間あたり最大12本の列車を運転。また、新大阪駅からうめきた駅(大阪駅新地下ホーム)を経由し、桜島駅まで直通する臨時列車も運転する。駅設備では、シャトルバスとの接続駅となる桜島駅について、開催期間限定で駅改良を実施。西九条駅では、万博開催までにホーム柵を整備するとしている。
また、大阪環状線の弁天町駅では、万博会場へ直通する大阪メトロ中央線との乗換駅であることをふまえ、大阪メトロと共同で駅改良工事を実施する。
JR西日本では、弁天町駅の既存の南北改札の間に新駅舎を整備し、新改札口を設置。万博開催期間中は既存改札口も活用し、開催終了後に新駅舎へ改札口機能を集約する。また、エレベーターやエスカレーター、バリアフリートイレの設置によるバリアフリー機能の向上や、ホーム柵整備による安全性向上も図る。大阪メトロでは、弁天町駅東改札口から上り線ホームへアクセスする階段を新たに整備。加えて、大阪環状線内回りホームと大阪メトロ改札階を段差なしで結ぶ連絡通路を、両社共同で整備する。
弁天町駅の工事期間は、JR西日本が2022年内から2025年春まで、大阪メトロが2022年12月から2025年1月までを予定する。
2025年日本国際博覧会協会が10月17日に発表したアクションプランでは、万博会場へのアクセス手段として、大阪メトロ中央線、JRゆめ咲線、阪神高速道路淀川左岸線経由のシャトルバスの3つを主要ルートに挙げている。JR西日本では、JRゆめ咲線ルートが主要ルートの一つとして位置づけられることを踏まえ、鉄道ネットワークを活かしたアクセス向上、多様な鉄道サービスによる利便性向上等に取り組んでいくとしている。