JR東日本盛岡支社は22日、北東北に新たな観光列車「ひなび(陽旅)」を導入すると発表した。
「ひなび」は、既存のディーゼルハイブリッド車両「リゾートあすなろ」を改造して導入するもの。列車名は、岩手・青森の自然を車窓から感じ、「ぬくもりのあるゆったりとした旅」をしてほしい、という想いから名付けたという。列車コンセプトは、「北東北の自然」と「地域とのつながり」。人と人を結ぶ助け合いや絆を意味する「結び」を表現したロゴマークも設定する。
外観は、かつて盛岡支社管内の気動車に用いた、「盛岡色」と呼ばれる白地に赤ラインの配色を採用。横のラインを紐に見立て、先頭部には水引の結びである「梅結び」をデザインすることで、地域と地域を結ぶ列車をイメージする。また、車両間には山をデザインし、波や川の模様、花吹雪を配置することで、豊かな自然を表現する。
車内は、リクライニングシート主体の設備から改造。2号車は2人掛けのリクライニングシート中心のままとする一方、1号車は4人掛けおよび2人掛けのボックスシートを中心に配置し、グループ旅行向きの設備とする。座席定員は、2両編成で59人となる。
「ひなび」の営業運転開始は、2023年冬ごろを予定。盛岡支社は、指定席料金ならびに車内サービス等については、決まり次第発表するとしている。