相模鉄道と東急電鉄は24日、「相鉄・東急直通線」のダイヤ概要を発表した。
直通運転は、一部を除き、相鉄本線~東急目黒線方面、相鉄いずみ野線~東急東横線方面の2系統で実施する。直通列車の種別は、相鉄線が特急、各駅停車、通勤特急(いずみ野線の朝の通勤時間帯のみ)、東急東横線が急行、同目黒線が急行と各駅停車とする。また、全列車が西谷~日吉間の各駅に停車する。主な区間の最速の所要時間は、二俣川~新横浜間が11分、海老名~目黒間が53分、湘南台~渋谷間が51分を予定する。
相鉄線(西谷~新横浜間)の運転本数は、平日朝ラッシュ時は11本とし、うち4本が本線、7本がいずみ野線から直通する。日中時間帯以降は、毎時4本~8本を運転する。さらに、いずみ野線の快速列車、本線の特急列車の運転時間帯を拡大するほか、西谷~横浜間には区間列車を新設する。車両は、東横線直通用の20000系10両編成、目黒線直通用の21000系8両編成を使用する。
東急線の新横浜~日吉間では、平日朝ラッシュ時の最大本数は16本。うち4本が東横線、12本が目黒線に直通し、目黒線直通列車のうち最大5本は新横浜駅始発とする。日中時間帯の運転本数は毎時6本。2本が東横線、4本が目黒線に直通し、2本は新横浜駅始発とする。
朝ラッシュ時の東横線においては、菊名駅始発で運転する各駅停車を、東急新横浜線から直通する急行に変更する。なお、東横線菊名~日吉間の各駅停車はおおむね4~7分間隔とし、可能な限り運転間隔を均等にするとしている。また、同時間帯の目黒線では、現在武蔵小山駅で行っている上り急行列車の退避を奥沢駅に変更し、日吉~目黒間における急行列車の所要時間を約2分短縮する。さらに、奥沢と武蔵小山の両駅で各駅停車を追い越す急行列車も6本設定し、同列車については現行より5分の所要時間短縮を図る。
また東急線では、すでに目黒線で実施しているワンマン運転を、東急新横浜線にも拡大する。これにあわせ、東横線においても、2023年3月より順次ワンマン運転を開始するとしている。
東急電鉄によると、渋谷駅や目黒駅から先、東京メトロ副都心線や南北線、都営三田線方面の直通運転については、関係各社局間での調整が済んだあと、12月以降に発表するとしている。