JR東日本東北本部は24日、新たな観光列車「SATONO(さとの)」を導入すると発表した。
SATONOは、2両編成のディーゼルハイブリッド車両。2本が在籍する既存のHB-E300系「リゾートあすなろ」のうち1本を改造し導入する。列車名は、車窓から眺める「郷」の景色、降り立った瞬間の「郷」の香り、「郷」の人・食・文化といった、東北の豊かな風土を味わいながら楽しんでもらいたい、という想いを込めた。
外観は、1号車を草木の芽吹く様子や深い山々をイメージした緑のカラーリングに、2号車を川の流れや広い空、深い海をイメージした青のカラーリングに設定。それぞれ、東北地方の緑豊かな山々や田畑の実り、清らかで豊かな水や透き通った空気を表現する。
車内は、既存の設備から変更。2号車はリクライニングシート主体のままとする一方、1号車は4・2人掛けのボックスシート、1人掛けのシングルシートを設置する。編成の座席定員は59人となる。
SATONOの営業運転開始時期は、2024年春ごろを予定。各地のイベントや季節の移り変わりにあわせ、宮城、福島、山形の3県を中心に運行する。
改造元車両の「リゾートあすなろ」は、2両編成2本のうち、残るもう1本は北東北の観光列車「ひなび(陽旅)」に改造。こちらは2023年冬ごろのデビューを予定している。