名古屋鉄道、トヨタシステムズなどは28日、AI画像解析や「ETC2.0」などを活用した、踏切安全のための注意喚起システムに関する実証実験を実施すると発表した。
本システムは、名古屋鉄道が2021年度より導入を進めている踏切監視システムに、ETC2.0や「ITSスマートポール」の技術を組み合わせたもの。監視システムでは、踏切に設置したカメラとAIによって、踏切内の人や自動車などの動きを検出・解析している。実証実験では、監視システムで解析した状況を基に、踏切を通行する試験車両に設置したETC2.0や「ITS Connect」の車載機を通して、音声による注意喚起を実施。踏切に設置したLED表示器などによる注意喚起にも取り組む。
名鉄などでは、2021年11月より、AI画像解析の活用によって踏切事故を未然に防ぐシステムの構築を目指した実証実験を進めている。この実験においては、前方道路が混雑しているにもかかわらず、踏切内に進入した自動車がそのまま停滞する事象に対応することが、新たな課題となっていたという。各社では、新たなシステムの導入によって、音声や表示で注意喚起することで、踏切の安全性向上を目指す。
実証実験は、12月5日に開始。河和線住吉町駅南側の住吉町1号踏切にて実施する。