東急電鉄、三井住友カードなどは8日、クレジットカードのタッチ決済やQRコード乗車券による鉄道利用サービスの実証実験を東急線で実施すると発表した。
本サービスは、乗車券販売サイトにて企画乗車券を事前に購入することで、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、QRコードを表示したスマートフォンを改札機にかざし、列車に乗車できるもの。タッチ決済については、対応したクレジットカードによる後払い乗車も可能となる。カードの対象ブランドはVisaで、その他のブランドについても導入を検討しているという。
「Visaのタッチ決済」による乗車サービスは、2020年11月に京都丹後鉄道が国内で初めて導入。このほか、JR九州や南海電気鉄道、西日本鉄道なども、実証実験として導入している。一方、首都圏の鉄道事業者ではこれまで導入例がなく、東急が初の導入事業者となる。
実証実験は、当初は2023年夏に田園都市線を中心とした一部先行駅で開始。2024年春には、提供駅を東急線全駅へと拡大する。各社では、「人」「まち」「交通」をデジタルでつなぐ「デジタル乗車券プラットフォーム」の構築を目指すとしている。