鉄道コム

大阪メトロ、大阪城東側への新駅設置計画を発表

2022年12月21日(水)15時2分

大阪メトロは21日、森之宮検車場内に新駅を設置する方針を決定したと発表した。

新駅外観イメージ
新駅外観イメージ

森之宮検車場は、大阪城の東側に位置する車両基地。新駅は、2025年の開催を予定する「大阪・関西万博」終了後に不要となる留置線の跡地を活用する形で設置する。

新駅周辺の位置関係
新駅周辺の位置関係

新駅周辺では、大阪市が「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」を策定。大阪公立大学の新キャンパス設置を始めとする再開発計画を進めている。この開発エリアは、大学などの需要に対してアクセス性が弱く、交通環境の整備が求められていた。

大阪メトロでは、車両基地用地の再開発に加え、新駅を設置することで、アクセス性の向上を図る。加えて、万博閉幕後の再開発が見込まれる夢洲との直結による東西軸の強化、新たな輸送モビリティとも結節した次世代交通ターミナルの設置、次世代鉄道システム導入に向けた実証の場としての活用も目指すとしている。

新駅の外観は、球体が浮かび上がるイメージ。再開発エリアのまちづくりコンセプト「大学とともに成長するイノベーション・フィールドシティ」と合致し、夢洲と対峙する「シンボリック、かつ、インテリジェンス(知)・イノベーション(革新)・インキュベーション(新規事業等の孵化)」を表現する。駅構内は、開放感のあるデザインを構築。多世代・多様な人が集い、交流する、国際色ある場を創出するとしている。

新駅構内イメージ
新駅構内イメージ

同社は万博開催時、会場となる夢洲へのメインアクセス路線として、中央線の輸送力を増強。これに路線延伸分を加えた計13本の新造車両を、中央線へ投入する。同社はこれに向けた準備として、車両基地内の既存保守施設を移設・撤去し、13本分の留置線整備を進めている。

万博開催時の車両基地平面図
万博開催時の車両基地平面図

増備車両は万博終了後に他路線へ転用するため、留置線は一部が不要となる。新駅は、撤去した留置線の跡地に建設。あわせて、既存の側線を営業線に対応できるよう、線路設備や信号設備の高度化を図る。

万博開催後の車両基地平面図
万博開催後の車両基地平面図

新駅の開業は、周辺エリアまちづくりの1.5期開発にあわせ、2028年春を目指す。

2022年12月21日(水)15時2分更新
 

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 伊予鉄道7000系営業運転開始[2025年2月]
  • 京成3200形営業運転開始[2025年冬]

鉄道コムおすすめ情報

画像

登場時デザイン撮影会で

京急600形30周年にあわせた撮影会が12月に開催。600形デビュー時デザインが撮影会限定で復活。

画像

東武の車両「記録推奨度」

この車両、いつまで走る? 引退が危ぶまれる車両や、見た目が変わりそうな車両をご紹介。今回は東武編です。

画像

4000系が「機関車風」塗装に

「西武秩父線開通55周年記念車両」11日運転開始。4000系をE851形を模した塗装に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、高倍率ズーム・広角レンズ編です。

画像

京都鉄博に381系

12月12日~17日に特別展示。16日までは、一部で「スーパーくろしお」色ラッピングも実施。

画像

11月の鉄道イベント一覧

数百件の情報を掲載中。鉄道旅行や撮影の計画には、鉄道コムのイベント情報をどうぞ。