JR西日本は21日、大阪駅(うめきたエリア)にて、顔認証改札機の実証実験を実施すると発表した。
顔認証改札機は、事前に登録した利用者の顔データを照合し、通過可否を判定するもの。改札通過時に、利用者の顔の特徴点のデータを抽出。これを顔認証用サーバーに送信することで照合する。改札機が抽出した特徴点のデータは、即時削除するとしている。改札機は、ゲートを設けず、同時に入出場が可能。外観は、近未来を感じさせる革新的なデザインとし、ワクワク感を演出するという。
同社では、うめきたエリアをイノベーションの実験場「JR WEST LABO」の中心と位置付け、新たな価値創造の推進やさまざまな課題解決に取り組む場としている。顔認証改札機は、この取り組みの一環。顔をキーとする新たな「チケットレス認証手法」を検証し、デジタル技術とリアルを組み合わせた、次世代のシームレスな移動サービスの構築に向けた挑戦と位置付ける。
実証実験は、うめきたエリアの開業日である2023年3月18日に開始。大阪~新大阪間での利用を対象とし、あわせて新大阪駅東口にも簡易的な専用自動改札機を設置する。JR西日本では、大阪~新大阪間を含むICOCA定期券の所有者を対象に、2月頃にモニター参加者を募集するとしている。