泉北高速鉄道は19日、鉄道運賃を改定すると発表した。
改定後の運賃は、大人普通旅客運賃が初乗り区間180円(現行170円)、中百舌鳥~和泉中央間340円(現行330円)など、大人通勤定期運賃(1か月)が初乗り区間6950円(現行6540円)など。運賃の変更額は、大人普通旅客運賃が10円、大人通勤定期運賃(1か月)が410円~420円。なお、通学定期運賃は変更しない。
小児運賃については、ICカードの利用時に限り、全線一律で50円とする。磁気券は対象外とするが、運賃は現行のまま変更しない。小児IC運賃を大人運賃の半額以下で統一するのは、関西の鉄道で初めてのことという。
今回の運賃改定は、新型コロナウイルス感染症を契機とした働き方の多様化や、沿線人口の減少にともなう、収入減少を受けたもの。一方、家庭の金銭負担を考慮し、子育てしやすい環境の提供などを目的に、小児IC運賃の一律50円化や通学定期券の運賃据え置きを決めたとしている。なお、泉北高速鉄道における運賃の改定は、消費税率引き上げによるものを除き、25年ぶりのことだという。
運賃の改定は、2023年10月1日を予定する。