大阪メトロ13日、2025年の「大阪・関西万博」開催に向けて、改札口でのQRコードや「Visaのタッチ決済」対応に向けた実証実験を実施すると発表した。
QRコード対応は、スマートフォン用アプリ「e METRO」上でのデジタルチケット発売に向けたもの。アプリ画面に表示するQRコードで、改札を通過できるようになる。同社では、1日乗車券や観光施設入場券と乗車券のセット販売を予定し、開発を進めている。
Visaのタッチ決済は、Visaブランドのクレジットカードなどを決済端末にかざすことで支払いができるサービス。海外では、小売店などのほか、公共交通機関での導入も進んでいる。同社では、三井住友カードの公共交通向けソリューション「stera transit」を活用。大阪メトロ全線全駅での実証実験を計画しており、Visa以外のブランドにも対応するという。
大阪メトロではこのほか、2019年に「顔認証改札」の実証実験を開始しており、2024年度末までに「ウォークスルー型顔認証改札機」の全駅導入を予定している。同社では、これらの取り組みを進めることで、万博開催時には、交通系ICカード、QRコードによるデジタルチケット、Visaのタッチ決済、顔認証改札機の4つの改札通過手段を提供。国内外からの利用者の多種多様なニーズに応えていくとしている。