江ノ島電鉄、三井住友カードなどは15日、江ノ島電鉄全駅で、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードによるタッチ決済での乗車利用に対応すると発表した。
カードのタッチ決済による利用は、改札機で直接決済することで、鉄道に乗車できるもの。「Suica」「PASMO」といった従来の交通系ICカードと異なり、カードへのチャージが不要となる。インバウンド観光客などの利便性が向上し、切符購入のストレス解消、券売機や駅窓口の混雑緩和に繋がるという。また、決済方式の特徴をいかした公共交通促進キャンペーンなど、多様なサービスの提供が可能だとしている。
江ノ島電鉄は今回、三井住友カードが提供するソリューション「stera transit」を活用。無人駅を含む全駅に、タッチ決済用の改札機を設置する。対応する決済ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover。今後、銀聯およびMastercardの対応も予定する。サービス提供開始は、2023年4月以降を予定する。
クレジットカードによるタッチ決済としては、「Visaのタッチ決済」が、2022年12月末時点で世界615以上の公共交通機関で導入済みだという。日本では、WILLER TRAINSが運営する京都丹後鉄道が、2020年11月に導入。以降、南海電気鉄道や福岡市営地下鉄などでもサービスを提供している。首都圏の鉄道では、東急電鉄が2023年夏の実証実験開始を予定している。