高松琴平電気鉄道は24日、国土交通省四国運輸局に対し、鉄道旅客運賃の上限変更認可を申請した。
改定後の大人普通運賃は、初乗り区間が200円(現行190円)、43.1キロ以上が810円(現行710円)など。定期旅客運賃については、大人通勤定期運賃(1か月)が初乗り7800円(現行6930円)など、同通学定期運賃(1か月)が初乗り4440円(現行4280円)などとなる。また、高松築港~琴電志度間などに設定している特定運賃も変更する。改定率は、普通運賃が7.9%、定期運賃が9.6%となる。
今回の申請は、燃料費の高騰による運行経費の増加、製造から60年を経過した車両の代替など、今後長期間にわたる経営コストの増加が避けられない状況において、安定した鉄道事業を継続するために実施するもの。同社の運賃改定は、消費税増税によるものを除くと、1995年12月以来約27年ぶりとなるという。運賃改定は、2023年5月ごろを予定する。
あわせて同社は、経営合理化に向けた今後の取り組みについても発表。製造後60年を経過する車両について、省エネルギー車両への更新を検討するとしている。