小田急電鉄と伊勢原市は8日、「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結したと発表した。
本協定は、伊勢原市が進める「都市計画道路田中笠窪線」の整備事業と、小田急電鉄が進める新たな総合車両所の建設計画の実現に向けて、相互に連携するためのもの。小田急電鉄では、所有する全ての車両の大規模検査を担う大野総合車両所を相模大野駅付近に設けているが、開設から60年が経過し、老朽化が進んでいるという。この総合車両所の移設に際し、伊勢原市の都市マスタープラン「コンパクトシティ・プラス・ネットワークのまちづくり」を実現するため、両者が手を組むこととなった。
新たな総合車両所は、伊勢原~鶴巻温泉間に設置する予定。伊勢原市が計画する都市計画道路の南側の敷地を活用し、環境への配慮や持続可能な運営体制を見据えた、次世代型のメンテナンスシステムを導入する。また、総合車両所付近への「スマート新駅」の設置も検討。近未来のスマートモビリティ社会へ向けたまちづくりを目指すとしている。