JR西日本は10日、北陸新幹線の延伸開業区間に導入するメロディを決定したと発表した。
小松駅と加賀温泉駅では、松任谷由実さん、松任谷正隆さんが制作したオリジナル曲を導入する。小松駅のメロディは、駅に降り立ち、あるいは通過する人が、ふと空を見上げて元気になるような、マーチを感じさせる勇気が湧くもの。加賀温泉駅では、短いメロディの中にある「加賀」という響きと「温泉」が相まった、雅で秘めやかな日本の風情が感じさせるものとしたという。
芦原温泉駅では、あわら市出身の堀田庸元さんによるオリジナル曲を導入。竹田川や湧き上がる温泉をコンセプトに、光り輝くあわら市の未来に向け、明るく、爽やかで、エネルギッシュなメロディとしている。
福井駅のメロディは、葉加瀬太郎さんによる「Symphonic『悠久の一乗谷』」。一乗谷の遺跡における明媚な景色や時間、山の手触りや谷を吹く風の香りを表現したという。
越前たけふ駅は、細川俊夫さんによるオリジナル曲を使用。音響合成技術により「越前打刃物」の打撃音を活用し、ユーモアのあるメロディとしたとしている。
敦賀駅のメロディは、佐淡豊さんによるオリジナル曲「来い来い敦賀」。明るく爽やかで聞きあたりのよい音調とし、敦賀駅のデザインイメージである「煌めく大海から未来へ飛翔」や、新幹線の疾走感を連想できる曲としたという。
それぞれのメロディは、北陸新幹線金沢~敦賀間の開業にあわせて使用を開始する。北陸新幹線の延伸開業は、2024年春を予定する。