神戸市交通局は、西神・山手線の板宿駅で実施する大規模リニューアルについて、内装デザインの投票を受け付けると発表した。
板宿駅は、西神・山手線の中で最も古い駅の一つで、開業から46年が経過している。同局では、配線・配管の取り替え工事、施設の長寿命化といった施設の老朽化対策とあわせ、駅リニューアル工事を実施することで、内装のイメージアップを図ることとした。
同局は、駅リニューアルに際して、デザイン候補3案を公開。市民からの投票により、採用デザインを決定する。
A案のコンセプトは、「『まちの継承』~アーケードをモチーフに過去・現在・未来と続くまちを表現~」。板宿本通商店街のアーケードをモチーフに、商店街から一連となる駅空間を構築。木調の素材感で、まちの温もりや優しさを表現するほか、間接照明により、アーケードから降り注ぐ光のような柔らかい空間を演出する。
B案のコンセプトは、「『まちの拡がり』~縦横に拡がる商店街の街割りを基調にした格子状デザイン~」。いくつもの商店街で形成される街割りがモチーフで、木調と金属パネルの素材感で洗練されたデザインを目指す。
C案のコンセプトは、「『まちの活気』~まちの賑わいと温もりを落ち着いた調子で表現~」。木調の素材感でまちの温もりなどを表現するほか、改札機や券売機などのエリアを円形の飾り天井で空間化し、賑わいや活気を感じられる空間とする。また、須磨区の花「コスモス」や須磨区の木「松」をイメージしたアクセントを、各箇所に配置する。
投票受付期間は、3月17日9時から4月16日23時59分まで。同局ウェブサイトにて受け付ける。決定したデザインは、4月下旬に発表するとしている。
板宿駅のリニューアル工事は、2024年度に着工。2026年春ごろの完成を予定する。