水島臨海鉄道は10日、中国運輸局に対し、鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請書を提出した。
申請した運賃は、大人普通運賃が4キロ以内210円(現行190円)、10キロ超380円(現行350円)など、大人通勤定期旅客運賃が1か月で4キロ以内7500円(同6720円)、10キロ超1万3680円(同1万2010円)など。改定率は、全体で10.5%となる。
今回の運賃改定は、新型コロナウイルスの影響による利用者減少や、燃料価格の高騰を受けて実施するもの。同社では今後、⻄富井駅付近の高架区間における大規模修繕や、ATS装置の更新などで、設備投資費用の増大が見込まれ、経営健全化が不可欠という判断に至ったことから、運賃改定に踏み切ったとしている。運賃改定は、消費税率改定によるものを除くと、1995年11月以来、約28年ぶりとなる。
運賃改定の実施日は、2023年10月1日を予定する。