鉄道コム

東海道・山陽新幹線の「S Work車両」にスペース拡大「Pシート」導入 駅窓口などでも購入可能に

2023年4月19日(水)17時4分

JR東海、JR西日本は19日、東海道・山陽新幹線の車内で提供しているビジネス環境サービスを拡充すると発表した。

東海道・山陽新幹線では、「のぞみ」の7号車を、モバイル端末などを気兼ねなく使用できるビジネス向け車両「S Work車両」としている。

両社は今回、同車両に「S WorkPシート」の導入を発表。一部の3人掛け席の窓側・通路側席(A・C席)が対象で、中央席(B席)にパーティションを設置し、パーソナルスペースを拡大する。また、対象列付近の座席では、ノートパソコン等の入力に配慮し、テーブルを手元にスライドさせると傾斜するものに改良する。S WorkPシートの利用には、追加料金が必要となる。

S WorkPシート(イメージ)
S WorkPシート(イメージ)
新型テーブル(イメージ)
新型テーブル(イメージ)

同社はあわせて、S Work車両の「ひかり」「こだま」への拡大も発表した。東海道新幹線の全列車と、山陽新幹線の16両編成(一部を除く)が対象。これにより、東海道新幹線の全列車で、S Work車両が利用できるようになる。加えて、S Work車両サービスの拡充を前に、2023年7月以降、同車両のリクライニング角度を縮小する方向に調整。前席がリクライニングした場合でも、モバイル端末などを利用しやすい環境とする。

可動域の調整イメージ
可動域の調整イメージ

S WorkPシートの導入と、「ひかり」「こだま」へのS Work車両拡大は、2023年10月20日を予定。S WorkPシートの予約は、18日より受け付ける。また、サービス拡大にあわせて、S Work車両のロゴマークを、7号車側面や客室・デッキ間の扉に、20日より順次掲出する。

S Work車両のロゴマーク(イメージ)
S Work車両のロゴマーク(イメージ)

このほか、N700Sの一部編成で試験導入している「ビジネスブース」について、これをN700Sの全編成に拡大し、本格導入する。導入拡大に際しては、スマートフォンの急速充電が可能なUSBポートの設置、予約システムと連動した電気錠の導入などの改良を実施。あわせて、本格導入以降は有料ブースに変更する。料金は、30分以内が10分200円、30分超60分以内が10分300円。10分単位で予約を受け付け、最大で60分まで利用できる。予約は、車内掲示のQRコードからとなる。

ビジネスブース(イメージ)
ビジネスブース(イメージ)

また、現在は「EXサービス」の専用商品として発売しているS Work車両を、新たに駅窓口や券売機等でも購入可能とする。料金は、普通車指定席の通常料金と同額。2024年春の開始を予定する。

2023年4月21日(金)18時35分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

  • 札幌市営地下鉄タッチ決済乗車実証実験開始[2025年春]
  • 蒲須坂駅・郵便局窓口業務一体化[2025年春頃]
  • 山陽電気鉄道カードタッチ決済乗車サービス提供開始[2025年春]
  • 京王井の頭線自動運転実証実験開始[2025年春]

鉄道コムおすすめ情報

画像

ラストランは2月10日

「青胴車」5001形は2月10日にラストラン。引退前の「乗車会」開催や、引退記念グッズ発売も。

画像

「T4編成」展示へ

1月で引退の「ドクターイエロー」T4編成、先頭車がリニア・鉄道館で保存へ。6月に展示開始予定。

画像

幻の東京圏「改良計画」とは?

1950年代の国鉄は、東京圏を今と違った形に改良する計画を持っていました。その中身とは?

画像

「サステナ車両」5月デビュー

元小田急の西武8000系が、車両基地を出場。デビューは2024年度末から2025年5月末に変更。

画像

撮影スタイルとレンズ選び

撮影スタイルにあったレンズ選びについて、プロカメラマンが解説! 今回は、標準~望遠・超望遠レンズ編です。

画像

1月の鉄道イベント一覧

2025年も鉄道コムをよろしくお願いします。1月の計画立案には、イベント情報をどうぞ。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。