小田急電鉄は、28日に発表した同社グループの2023~2026年度中期経営計画において、箱根登山鉄道線のワンマン運転実施に向けた試験運用を盛り込んだ。
ワンマン運転を実施するのは、箱根登山鉄道線の小田原~箱根湯本間。2025年度の試験運用開始を予定する。小田急電鉄や箱根登山鉄道では、これまで全区間でツーマン運転を実施しており、ワンマン運転は今回が初導入となる。
ワンマン運転の導入は、小田急グループにおける持続可能な運営体制の強化を目的としたもの。ワンマン運転の検討深度化に加え、信号業務の集約、メンテナンスの効率化、各種業務の見直しにより、段階的な少人数運営体制の構築を目指す。小田急電鉄における鉄道事業要員体制は、2035年度までに2020年度比30パーセント減を目標に掲げる。
中期経営計画では、ワンマン運転の導入検討のほか、デジタルを活用した新規事業の探索、不動産領域の強化や沿線再開発などについても盛り込んでいる。