総合車両製作所は11日、新型の車両輸送用けん引車を導入したと発表した。
同社が新造する車両の多くは、出荷時に京急線を介して神武寺駅付近へと輸送されている。同社ではこれまで、新造車両のけん引用として、ディーゼル車や電車を用いてきた。しかし、いずれも経年約50年に達していたことから、今回の新型車両への置き換えに至った。
新型のけん引車は、北陸重機工業が製造したもの。外部塗装が水色系の1号機と、黄色系の2号機の、計2両を導入した。愛称は、Ecological-Mobilityの略である「ECOMO」。車上には大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しており、電気で走行する。
総合車両製作所は、JR東日本グループの鉄道車両製造メーカー。同社では、今回の新型車両導入で車両輸送時の脱炭素化を図り、JR東日本グループの「ゼロカーボン・チャレンジ2050」に貢献するとしている。