東急電鉄は、11日に公表した2023年度設備投資計画において、大井町線9000系および9020系の更新に向けた車両新造に着手すると発表した。
9000系は、1986年に営業運転を開始した車両。当初はほとんどの編成が東横線で活躍していたが、同線と東京メトロ副都心線の直通運転開始を前に順次撤退。2013年以降は、すべての編成が大井町線で使われている。同形式の第1編成は、2023年現在、東急最古参の車両となっている。
9020系は、もとは田園都市線向けの車両として、1992年に営業運転を開始した車両。9000系に類似したデザインで、大井町線への転属前は2000系と名乗っていた。
東急電鉄は、老朽化が進む両形式を置き換えることで、さらなる安全性と快適性の向上を追求するとしている。
2023年度設備投資計画では、大井町線車両新造のほか、東横線での有料座席指定サービス「Q SEAT」の提供開始、大井町線戸越公園駅付近の連続立体交差化に向けた検討の深度化、池上線五反田駅へのホームドア設置に向けた設計着手などを盛り込んでいる。