JR貨物は23日、同社のグループ企業であった秋田臨海鉄道の解散を発表した。
秋田臨海鉄道は、秋田港周辺で貨物線を運営していた事業者。鉄道事業は2021年4月1日に廃止しており、2023年4月末日に原状回復工事が終了。5月22日、同社株主総会にて会社解散を決議したという。
同社は1970年、秋田県、国鉄などの出資による第3セクターの地方鉄道として設立。翌1971年には南線、北線の全線で営業を開始し、秋田県臨海部を発着する物資の輸送に携わってきた。一方で、営業末期においては、荷主企業の輸送品目や取扱量の変化、トラック輸送などへの切り替えなど、情勢の変化も受けていた。
JR貨物は、秋田臨海鉄道の解散がおよぼすJR貨物の連結決算への影響は、軽微なものとしている。